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Fall of Fall II

道南各所の紅葉狩りに突如出発。では写真と旅行記をどうぞ。

国道5号(函館新道)→道道606号→鳥崎八景

国道5号を北上し一路森町へ。森町の道の駅「YOU・遊・もり」から札幌方向に400mのところに十字路があり、そこから道道606号が山間部に伸びている。これを登る。鳥崎川によって形成された原生林の渓に八景を銘じたのが「鳥崎八景」…ということらしい。詳しくは森町のwebpageをご参照いただきたい。

鳥崎八景1 鳥地獄


1つめ。このけったいな名称は、この周辺から高濃度の炭酸ガスが地中から噴出しており、それを吸った野鳥が死んでいたことからつけられたとか。

鳥崎八景2 屏風崖 I


2つめ。断崖が屏風のように広がっていることから。このあたりから紅葉が本格化して美しい。

鳥崎八景2 屏風崖 II


別方向から1枚。
ここから、八景の銘がないところでも撮影しだす。

鳥崎渓谷の紅葉 I


道南は他の北海道とは異なり温帯で植生は本州に近いので、先の大雪の紅葉とはやや趣が異なる気がする。

鳥崎八景3 二見ヶ滝


3つめ。「深い樹林の中で、二股に分かれた滝が水煙をあげています。紅葉の季節は、ことに必見の美しさです。」*1とのことだが、渇水のため「…滝?」というありさま。むーむ。

鳥崎渓谷の紅葉 II


4つめの手前のカーブで撮影。紅が美しい。

鳥崎渓谷の紅葉 III


同地点の別方向の展望。

鳥崎八景4 獅子狭間

鳥崎八景4 獅子狭間 II


下は帰り際に撮影したもの。川面から奇岩がニョっとのびている。神楽を舞う獅子頭に似ていることから、この名がある。
さて、5つめを探しながら道道をどんどん登る…が、気づいたら6番目に来てしまった。結局5つめ 虹懸岩は案内板は見当たらず。それっぽいものはあったが、逆光で写りが悪そうなのでパス。

鳥崎八景6 駒ケ岳ダム I


実は7つめの新鳥崎大橋からの光景。堤体からも撮影したが、逆光で写真として出来の良いものではないので。

鳥崎八景6 駒ケ岳ダム II


新鳥崎大橋から堤体を望む。

鳥崎八景7 新鳥崎大橋


橋の真ん中に立つと、あまりの静けさと湖面の照り返しに中てられて眩暈を覚えた。
ここからさらに狭い道を進むとちょっとした駐車スペースと簡易トイレがある。駐車し、案内板に従って階段で渓谷を降りていく。先日の雨で足場がぬれていて少々怖かったが。
さて、8つめに到着。

鳥崎八景8 上大滝 I

鳥崎八景8 上大滝 II

鳥崎八景8 上大滝 III


水しぶきが風に流れて漂い心地よい。よく見ると水しぶきのせいで湖面近くに淡くて小さな虹が出来上がっている(3枚目の滝壺付近を注目)。

"Maple Wizen"


川面の石に打ち上げられた紅葉したイタヤカエデの葉。タイトルはきっとお察しの通り(笑)。下のエントリ「Today's Music」の曲の歌詞を聞いて頂ければ*2、と。

鳥崎川の清流


水は清く流れ、川面はエメラルドグリーンに輝く。紅葉が流れていく様は、幻想的の一言に尽きる。
さて、階段を登り、きた道を引き返す。道道そのものはもう少し続いているが、今回林道制覇が目的ではないし、もう一か所見てみたい場所もあるので、それほど時間に余裕がある訳ではない。
道を下りつつ、気に入った光景を撮っていく。

鳥崎八景の紅葉 IV


新鳥崎大橋より先の橋よりダム(下流)方向。何となしに九寨溝が連想された。

鳥崎八景の紅葉 V


同地点から上流側を望む。

鳥崎渓谷の紅葉 VI みどりとロックの広場


駒ヶ岳ダム側に整備された多目的広場に通じる橋の上から一枚。

道道606号→国道5号→ハーベスター・八雲→国道5号→国道277号→雲石峠・雲石峡

道道を降りて再び国道5号を北上、八雲町を目指す。途中、「ハーベスター・八雲」で昼食。ケンタッキーフライドチキンの実験農場施設を別の経営母体が買い取り改装したレストラン。天気さえ良ければテラスで蒼く輝く噴火湾を眺めながらのランチと洒落込める。まぁ尤も、八雲町に突入してからというもの、海霧ガスがかかって曇天であった。それでも休日ということもあって家族連れ・カップルで大繁盛していた。その中で「おひとり様」で食事を摂る。それが嫌なら一人旅なんざ出来ないね。
さて、国道5号を再度北上、八雲のモダ石油で給油し、国道277号に突入。一路目指すは雲石峠。この国道が結構曲者、なにせ軌道半径40〜50mの急カーブは多発し危ないことこの上ない(25mなんていうヘアピンまがいの急カーブも!)。走行される場合は注意を。
何はともあれ最高点に到達。

雲石峠


八雲と熊石の境界なのでこの名がある。ここまで登るまではずっと曇天だったが、峠を越えればやっぱり天気。海霧は山は越えられないからね。
峠を下りつつ、もう一つの紅葉の名所、雲石峡の紅葉を撮影していく。

雲石峡の紅葉 I

雲石峡の紅葉 II 冷水岳

雲石峡の紅葉 III

雲石峡の紅葉 IV

雲石峡の紅葉 V


道南の紅葉の名所ではあるのだが、紅葉を楽しむための駐車場は皆無に等しい。とるぱ作ってくれよ、開発局。

国道277号→国道229号→道の駅「ルート229元和台」

国道277号を降り切ると目前には日本海が。あっさりと太平洋から日本海に出てしまうと、なんだか奇妙な気分。何はともあれ、日本海沿岸の国道229号(通称「追分ソーランライン」)を南下する。昨年9月16日の「道の駅攻略戦グランドツアー2 道南電撃戦 Day2」の逆走となる。途中、乙部町の道の駅「ルート229元和台」で一休み。…そういえば、せっかく日本海に来たのに写真がないんじゃあんまりか、と思って元和台海浜公園に降りて奇岩を撮影。

元和台海浜公園の奇岩


しめ縄がしてあるくらいだから何か名称があってもよさそうなものだが、結局不明。ここではなく「くぐり岩」や「縁桂」を撮ればよかったな?

国道229号→町道江差風力発電所

国道229号を下る。そのまま国道277号に入り厚沢部町に抜けてもよかったのだが、ちらっと見えた風車が見たくて車を走らせた。もちろん下調べなどなく、地図にも載っていないので“それっぽい道”に入って、一度はごみ焼却場についてしまい失敗。正解は、道の駅「江差」の手前「繁次郎温泉」の建物を山側に右折し町道を進む。

大きな地図で見る
もっとも、風車の直前で道はダートになっていたのでそこで引き返し、途中の風車群が見渡せるポイントで撮影。

江差風力発電所 II


折角の風景なのに、何で案内板もなにもないんだろうと思っていたが、帰ってから調べると、何かいろいろ“いわくつき”のようである。苫前町をはじめとしたオロロンラインのようには、上手くはいかなかったようだ。
ついでに道の駅「江差」に寄ってスタンプを押してくる。

繁次郎浜の陽昏


浜の夕日はそれはそれできれいそうだが、待ってはいられないので出発。

国道229号→国道227号→道の駅「あっさぶ」→国道227号→鶉ダム

国道229号をとって返し、国道227号から厚沢部町に突入、途中道の駅「あっさぶ」に寄り2008年スタンプラリーに応募してくる。今年の攻略数はわずか8。もともと遠出できる時間もなかったし、ハナっから道の駅攻略を意図しない旅が多かったので、当然の結果である。
さて、国道227号をさらに進み、一応紅葉の名所である「鶉ダム」に到着。

鶉ダム


が、渇水で風景はいま一つ。

古戦場稲倉石 碧血碑


むしろこちらの方が重要だったか。この地は戊辰戦争最後の戦争「箱館戦争」の舞台であった。現在の国道227号は当時も江差-箱館を結ぶ主要交通路であり、この山間部は旧幕府軍に敗北した松前藩勢が館城に退却した時の、また後に江差に上陸した新政府軍が箱館に進行する時の防衛拠点となった。後に両軍兵士の鎮魂のために建てられた“もう一つの碧血碑”がこれである。

国道227号→林道→鶉川国有林

さて、ダムサイトを辞して国道を進むと、鶉川国有林を見渡す場所に出た。

鶉川国有林 I

鶉川国有林 II 三角山を望む


この地が国有林となっているのは、本州で一般的な五葉松が自生してる北限の地であり、かつ北海道で一般的なトドマツの自生南限で、温帯・亜寒帯の植生が混在する希少な場所だがら。…なんてことを考えると、進んでみたくならないか、この林道(笑)。もう午後4時だけど(藁)
ちなみに、地図ではこんな場所。どんだけとんでもない場所に突入したものやら。

大きな地図で見る
道は…この間の不二川迂回林道よりひどい。木からの雫が穿ったであろう穴凹が路面にたくさんあって進みにくいことこの上ない。
まぁ、わずか2km程で行きついてしまった訳だが

鶉川国有林 林道ゲート


残念ながら国有林保護地区の直前でゲートがあり通行止め。仕方がないのでここで引き返す。

林道侵食部


傍を流れる川が浸食し路肩が危ない。通行不能になるのも時間の問題だな。
帰ってから気づいたが、写真左の山の稜線に生えているのが、天然記念物の五葉松だったようである。

山間の日没


そうこうしている内に日没。

夕日に映える紅葉

鶉川国有林 林道


その夕日に照らされる紅葉は美しかった。
さて、これらの写真は一応車から降りて撮影したけれども、この間車のエンジンはかけっぱなし。何故って? 決まっているだろう。エンジン音で「ここに人間がいるぞ」と知らせるため、出くわした場合に一目散に逃げるためさ。熊注意、マジで。

国道227号→道道676号→道道264号→町道→城岱牧場

さて、林道から国道227号に戻り、中山峠を越えて一路帰路へ…ではなく、途中左折して七飯町中心街を突破し、函館新道を越えて、街灯無き山道を進む。その先にあるものは…?
ここから先は、次のエントリに。

*1:「森町」観光情報より。

*2:ちなみに歌詞はこちら。「東方歌詞置場」より。

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