今週のジャンプの「魔人探偵脳噛ネウロ」の話。ネタばれしたくない方、「魔人探偵脳噛ネウロ」を知らない方はパスして欲しいエントリ。OK?
このblogには珍しく、来週の展開を予想する話。
アヤ・エイジア姐さんが脱獄してきましたよ。
「魔人探偵脳噛ネウロ」も何だかんだ言っても少年漫画だから、意気消沈した桂木弥子を励まして、再びネウロの下に返すことには、なるんだろうけど。結果的にはそうなるんだろうけど、それまでの過程に、俺はちょっと期待している。何せこの漫画自体がが“現実への皮肉で凝り固まったような”代物だ。姐さんには、“ただ単純に励まして欲しくは”ないんだよなぁ。
アヤ・エイジアは、その能力によって、脱獄しようと思えばいつだって出来た。それを敢えてしなかったのは、wikipediaの解説を引用するなら「殺した2人への償いと自分の犯行と心理を看破した弥子への敬意故に行わない。」その彼女が、嘗て度々道に迷いそうになるヤコを励ましてきた彼女が、敢えて脱獄してきたのだがら、それはそれなりに意味がある。
曰く、探偵業務を放棄した、現実から顔を背けた貴方に払う敬意は無い、故に脱獄して来た、と。そしてネウロの下に帰るなら、誰かの死を無駄にせず抗い続けるなら、貴方への敬意はもう二度と失うことはない、と。何というか、今まで優しかった彼女が、ヤコに敢えて辛く当たることで、結果的に励ますような展開を期待している。あるいは、もっと“斜め上の展開”なら、尚良し。
予想外の、しかし感動的な結末を、作者に期待している。
…まぁところで、オレのMっ気を全面に押し出したようなエントリだ、っていうツッコミは無しだ、当blog読者諸賢。
戻ってきたヤコを、ネウロがどう取り扱うかも、楽しみっちゃぁ、楽しみだ。ネウロはなんだかんだ言って、「敗北して再起する」人間の“しぶとさ”(敢えてここは「強さ」とは言わない)を理解している節がある。…拷問オンパレードだろうが(藁)
「あんた…全然必要無かったじゃん、銃から身を守る必要も…仲間に時間…稼いでもらう必要もっ…!!」
「念には念をだ。正直我が輩、自分が人間でも魔人でもどうでもいい。が、死ぬわけにはいかんのだ。この地上に散らばる『謎』で…我が脳髄の空腹を満たすまでは」
「…ずるいよ、そんなの。あんたを殺さなきゃ、俺の正体が人間か魔人かもわかんないのに…」
「人間に決まっている。我が輩を殺すための創意工夫。『謎』ではないが…予想外の出来映えだったぞ。その向上への姿勢こそ…貴様の正体が人間である証拠だ。
我が輩のそばにも…そういう人間が1匹いる。
貴様も奴も、自分の可能性を知ることに関して真摯だ。それは生命力の強い魔人には出来ない事だ。
人間は短い時間を生きるからこそ…必死になって進化の可能性を探し求める。しかも、追いこめば追いこむほど進化のスピードは加速するのだ。
…見ていて実に好ましい。…もちろん躾は躾だ。こっぴどく痛めつけはするが…。
懲りずに自らの可能性を求めるがいい、人間よ。究極の『謎』を…作り出す可能性を秘めた種族よ。
その可能性を…我が輩はいつでも喰ってやる」
- 作者: 松井優征
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