…殊、現在の高校の歴史教育に関して言えば、こう言われても仕方がないんじゃないかと思う次第。
正しい例かどうか自信がないが、塩野七生女史の『ローマ人の物語』を読んで初めて分かった事だが、例えば高校の世界史ではこんな感じであろう。
- 帝政を開始したオクタヴィアヌス(アウグストゥス)から五賢帝時代までの期間の内容が非常に乏しい。
- 五賢帝の2人目 トライアヌスの業績「属州ダキアの獲得」
- これだけでは、何故そんなに新たな属州の獲得が重要なのかさっぱり分からない
- 五賢帝の3人目 ハドリアヌスの業績「帝国各地を視察」「ブリテン島にハドリアヌスの長城を築城」
という訳で、結局大学試験のための授業に成り下がっている現状では、上記の様に言われても仕方がないんじゃなかろうか。
勿論、クラウディウスの治政が示すとおり、歴史を学ぶのは未来を形作るうえで重要な参考になるから、全く軽視していい学問じゃないんだけどねぇ…。