…実はワタクシ、これまでの生涯において、褒められた記憶があまりない。
なるほど“尊敬”や“羨望”の類なら受けた記憶がない事もない。しかしそれは“褒められる”のとは異なるものだ。
尊敬や憧れという感情には、愛が無い。
宇多田ヒカル「UH3+」
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良い機会だ 一つ憶えておくといい 日番谷くん
憧れは 理解から最も遠い感情だよ
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どれだけの成績を出しても「その程度のこと出来て当たり前」と一貫して躾けられた、物心ついてから高校時代が終わるまでの時代。大学時代は褒める人どいる筈もなく。自分の欠点・落ち度を列挙され、それの改善をひたすらに要求される研修医時代から今日に至るまで。結果、どれほど努力し、結果を残しても、常に自分は底辺に位置するという恐怖や劣等感に苛まれる羽目になる。他人が褒められている現場で、上記の状況に措かれれば、なおその感覚の増悪に拍車がかかる。
…まぁ実の所、現上司も欠点・落ち度を列挙するが、「“それ以外のことは信用を置いてくれる”ことの裏返しなのだ」とフォローを入れてくれた方がいたので幾らか救われたが、それでも滓の如く染み着いた劣等感が拭い去られる訳ではない。
それでもその劣等感を払拭したくて、なお努力に血道を上げ続けた結果として進歩した現在がある以上、それはそれで有益ではあった事実は否定はできないのだが。ただ、どうあっても“負の感覚”である以上、そんなものを糧に進歩したところで、その出来上がりはきっと俺のような“偏屈なモノ”になっちまう。
だから。出来る事なら、同じ進歩するなら、そんな劣等感に苛まれるような人生は、他人にはあまり送って欲しくないものである。
ならば。
俺は可能な限り“褒める”事にしようと思うのだ。「よくやった」という“事実”に対し、“感謝”の念を添えて。
劣等感や底辺にいる恐怖に苛まれるのは、俺だけで十分だ。少なくとも俺の周りで、そんな感覚なぞ、覚えさせて、やるものか。
今日は、死ぬには、いい日だ
夜が暗いと、さびしくなる
あなたのぬくもりが、恋しくなる
今日、ボクは、独りだ
ここは暗い。ここは寒い。ここは悲しい
ここには、あなたがいない
けれど。こんな暗い夜だから、夜明けを想う
こんな寒い日だから、朝日を想う。
こんな悲しい時だから、あなたを想う
あなたに朝が訪れますように。
暖かな風がありますように。
愛しいぬくもりを得られますように
ここは、こんなにも冷たくて、あなたはここにいない。
だから。それはきっとよいことで
今日は、死ぬには、いい日だ