まずは先日のエントリ「The World Is Not Enough.」をお読みいただいてからにしようか。
「誰かが悲しみに暮れている分だけ、この世界は不十分なのだ。そしてその不十分さを改善できない私も、また不十分なのだ。」と前述のエントリで述べたが、釈明を交えて追記すると、この言葉には裏がある。「私もまた不十分なのだ。」という以上、そしてその“十分”が“最終魔法”によってのみ成就することが分かっている以上、要は私は自分自身の不十分さに死ぬまで苛まれねばならないことに他ならない。この命尽きるまで魂の渇きが満たされぬこと無く生きねばらなぬ。…そういう覚悟を決めなければ、こういう「偽善と傲慢の役」を任じてはいけないのである。
残念だが大人には二種類あるのだよ自動人形君。泥に汚れて鬱になる者と、泥に汚れた自分を笑える者だ。そして笑える者には更に二種類がある。——誰かにそれを叱られて鬱になる者と、叱られても笑い飛ばせる者だ。…いいかね?
終わりのクロニクル 3(上) AHEADシリーズ (電撃文庫 0920)
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