某日。科長がwikipediaの記事見ながらプレゼンスライド作ってるので「何ぞ?」と訊いたら、
「コメディカル向けの疾患の教育公演で、分かり易い表現探して参考にしてる」*1
まぁ、確かに誰でも読める情報ですから、分からんでもないですが。
「でも、専門者が書いてるとは限らないんですがねぇ」
「んなもの、間違ってるところは自分で直せばいいじゃねぇか。俺たちが専門職なんだから」
「まぁ、そりゃそうですが。実は、どさくさに紛れて、俺も執筆・編集はしていたりするのですが。あからさまに怪しいところは書き換えるかツッコミ入れたりして*2」
「なんだ。お前が手ぇ加えてるなら間違いないじゃないか」
「いやー、全部が全部俺が書いたわけじゃないですし。(編集履歴をクリックして)俺のID*3で編集したところはありますが、それ以外は…」
「…なるほどな。まぁ、暇と余裕があったら書き換えてけばいいんじゃね?」
とりあえず、状況が落ち着くまではウィキブレイクするつもりではあるが。
なぜwikipedia編集に手を出したか。単純な話である。インターネットが普及した現在、患者さんやそのご家族が病名告知を受けて何をするだろうか? その病名をググるだろう。ググって第一位に上がるのは何か? Wikipedia記事である(該当する記事があれば、だが)。だいたいその後に厚労省難病ホームページやがん関連サイトなどの公的webページ、次いでいろんな病院のホームページ、yahoo!質問箱みたいなの、患者さんの闘病記、その他諸々…と続く。となりゃ、誰だってまず第一位見るだろ。その第一位のサイトにとんちんかんな情報が載ってては困るのである。
勿論、自分の編集内容が絶対正しいなどゆめにも思っていない。むしろ色んな人が査読、修正して初めて「可能な限り正しい情報を提供する」という目的を達成することができると思っている。…忙しい中それをするのは大変なのだけれど。同志求ム。
なお、これだけ言っておきながら、実は俺は一部の管理者には良い感情を抱いていない。「非ホジキンリンパ腫の記事、悪性リンパ腫の記事にまとめたら?」って提案したら、まとめるかどうかの議論が始まる前に、提案そのものを消しとばしてくれやがった*4ので、それなりにムカチンとはなっている。まぁ、wikipedia編集も、結構ストレスには、なるんだよな。