「自分ができることとできないことの境界を認識せよ。自分にできなければ"できる人"にいかに早く頼るかを考えよ。できない事は恥ではない。今できなくとも、明日できるよう、少しずつ拡張せよ」私の研修医指導指針。 https://t.co/UrXddbIPsd
— Terra Khan (@DrTerraKhan) May 1, 2022
この考えの根幹は、実は「史記『高祖本記』」の劉邦のこのエピソード。以前にも書いた気はするが。
夫運籌策帷帳之中、決勝於千里之外、吾不如子房。
鎮国家撫百姓給餽饟不絶糧道、吾不如蕭何。
連百万之軍戦必勝、攻必取、吾不如韓信。
此三者皆人傑也。
吾能用之。
項羽は自分一人で何でもできると思った。劉邦は自分に出来ないから出来る人を招こうと思った。曹操にも似たような話がある。
ただ、歴史は参考に過ぎない。ただ他人に頼るのみでなく、「ここは私に任せろ! その代わり私ができないことは頼んだ!」という相互利益関係になるために、自分の専門性およびその"裾野"や"特殊技能"を磨く必要がある。そういうことである。