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寒い時には


今回使ったのがミツカンの「〆まで美味しい 濃厚鶏白湯鍋つゆ ストレート」。この鍋つゆ、一番生姜が効いている。

漢方を構成する生薬は数あれど、ある視点において言えば、大雑把に言えば「冷やす系(寒)」「温める系(温)」「どっちでもない系(ほかに作用がある)」がある。ただ、「冷やす系」というのはあくまでも「過剰な熱」を冷やすのであって、断じて解熱剤ではない。葛根湯・小青龍湯・麻黄湯は「発汗して病邪を叩き出す」薬なので、「冷やす系」を使うと、折角発熱して病邪を叩き出したいのに、そこに水をかけるようなものだ。反って悪化する。漢方薬に副作用はないなど、嘘っぱちなのだ。
さて、こんなクソ寒い時には体を温めたいものだ。「温める系」の生薬の筆頭格は、やはり生姜。とはいえ漢方では生の生姜(ショウキョウ)と、乾かした生姜(カンキョウ)で使い分けされてはいるのだが。あと山椒(サンショウ)はお察しの通り。トウガラシは漢方生薬には含まれない*1が、理屈上は「温める系」だろう。
ただ、山椒やトウガラシ(唐辛子)はきつ過ぎる。普段から火照るようなことがないなら、こんな夜は生姜で体を温めては如何だろうか。

*1:近代に開発された処方でなければ原典は漢王朝の時代(古法)と宋の時代(新薬)なので、それまでに南米原産のトウガラシが東アジアに流入していない

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