“耽美な絶望”というものも、あるのか。
年月の経過には抗えぬ
大恩ある医局の先輩の転居の知らせの便りが来たので、年賀状用の住所録の書き換えを、東京で新たに見知った方々の新規登録とともに行っていたのだが...果たして、今年に発送するのは年賀状か、或いは「喪中につき年賀状遠慮申し候」か。母方の祖父が胆管癌でちょっとピンチ。デバイス不調で再入院するも、今回は無事退院できるようだが...孫が30歳になったのだ。齢80を超えた宿命ではあろうとは、医師としての理性は納得するものの、「お前が結婚するまでは死ねん」という、祖父の言葉が俺を縛る。母は「それは縁だから仕方が無い」とは言うが...。医師になり、更には東大まで出張る孫を誇りに思ってくれた祖父だが、あの言葉だけが、俺を呪縛する。まぁ凡そ、未練を残さない人間なぞ、おらんのだろうが。
慈悲あまねく慈愛深き神の御名において
I am a cogwheel of the fate.
I've already fired furnace of my heart,
And kept blood and tears in crucible of my brain.
Criticism is my hammer,
And organ is my anvil.
Withstood too much pain to realize ideal.
No Need to Hope
Nor Known to Hope
I have no regrets. This is the only path.
Create the lance to penetrate someone's grief.
So as I pray ——
“Unlimited Blood Works”