ちょっと呟いてみる

日々の戯言、写真、旅行記、好きな音楽、格言、Minecraftプレイ記録

命を代価に得るもの

ちりん先生tobiqsec先生Dr. anesthesia2003がた“老舗”医療系blogの後続なので、もうあまり言うべきこともないのかもしれないが。


医学生”が、“既に死んでいるウサギ*1を解剖”し、“公開”した、ことはさしたる問題ではない。解剖そのものは小学生でもやる(フナだったが)し、「人間の解剖学実習について書かれたサイトはなくもない*2。」が、それは、勉学のため、医学部の系統解剖ならば医学知識の習得のために(延いては、将来の医療行為実践のために)、他の妥当な手段がないため*3に、已むを得ず、ある程度の犠牲*4を代償にさせて頂く、という厳格に行われるべき行為である。…代償に対して「冗談」や「興味本位」じゃあ安っぽすぎるんだよ。
それと。このご時世、情報の共有は結構だが、仮令いかなる正当な理由があるにしても、そういう理由を必要としない人達にも、情報丸出しの状態でweb上に公開、ってのも無いだろうに。本件に限らず、エロ・グロ情報に対しては事前警告を出すのがweb上の常識。「ブログのアドレスを記したポスターを学内に掲示」していい訳ないだろう。

*1:解剖のためにウサギを殺した、というなら話は別だが

*2:ちりんのblog」より。私はそういう類のsiteの存在を知らない。

*3:未来には、Virtual Realityで模擬解剖でもすることになるんだろうか?

*4:系統解剖の場合は篤志家が自分の意思で自らの身体を提供して下さる訳だが、遺族にとってみれば葬儀が遅れるなどの事情が発生する訳で、それはそれで一種の“犠牲”である。

当blogの記事全文の転載は固くお断り致します。原著作者(Terra Khan)の氏名を表示した引用、トラックバックは構いません。
「Terra Khan's Photo Gallery」の写真はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの指定に準じ、原著作者(Terra Khan)の氏名を表示し、非営利の場合に限り自由に使用できます。ただし、改変したもの(二次著作物)を公開する時、同じライセンスにする必要があります。各写真の署名の記載の通りです。