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騎士は姫の為に

終わりのクロニクル』で、いつも読み返しているシーンがある。いや、各巻の決戦や最終決戦、主人公: 佐山御言のイカレタ交渉術などなど、読み応えのある部分は多々あるんだが。
ついつい読み返してしまうのは、「終わりのクロニクル 6【下】」の、ハジ VS 飛場竜司。

何故ってそれは。
男の子は、いつだって、待っていてくれる女の子のためなら、強くなれるんだから。

…いや、自分で書いてて、ちょっと吐きそうになったが。甘すぎて(藁) しかもこれ本文抜粋じゃなくてオレの言葉ですよ(亡)

しかし、これは少年漫画の王道だろう? 自分を愛してくれる女性ヒトの為に戦う。カッコイイじゃないですか。現実はそんなに甘くないとは言う莫れ。折角の名シーンに野次飛ばしてイイのは、愛してくれるヒトを置いてきぼりにして死んじまった輩の怨念だけですぜ。


ソウダ、ソウダ、オモエモ——
オマエダケ、シアワセニシテ、ナルモノカ———!!

——みたいな? ちょっと「Fate/hollow ataraxia」風に(藁

いいじゃないですか。仮令現実がどうあろうと、何時だって“理想”は、甘くて、輝かしいモノなのだから。

そう、一種の感傷だ。



男の子は、いつだって、待っていてくれる女の子のためなら、強くなれるんだから——


そう、その理想は、嘗ての私が抱き、今の私が捨てたモノなのだから。

ならば。

このシーンで、私が感情移入しているのは、生きて帰りを待つ人がいる飛場竜司ではなくて、カタキ役を担い、嫌われることを望んでいる、ハジだ。

「口で言える感情に真実味は無いよ、飛場君。私はね、……護るものがもう無いんだ」

ANOTHER

この本を読んだことのある方ならご存知だと思うが、実際、飛場君、あんまりカッコよくは、ないんだよなぁ。普段は仲間からどうでもいい扱い受けてるし。ややエロだし。しかも、この戦闘で、一度負けかかっるし。だから、月読部長の、この台詞も、好きだね。

『どうせ死地にいるんでしょう? だがね飛場少年、死地から戻れる人間は、こっちの世界にまたやり残したことがあるのよ。もしアンタが死ぬなら、……彼女は何で起きようとしているのかね? 彼女は、——やり残したことがあって、アンタを待ってるのよ』
だから、
『上がってきなさい。黄泉よもつ平坂ひらさか。坂を上がればそこは生きる場所よ』

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