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知床リベンジ plus ONE Day4 「最も陽に焼けた日」

4日目の、朝霧晴れぬ早朝。地元ガイドの方に連れられて、塘路の散歩。

釧路湿原とうろの宿


到着時には真っ暗で写真には取れなかった「とうろの宿」。実はこの裏にエゾシカが来ていたのだが逃げられてしまった。
では、6:00. 早朝の釧路湿原散歩へ。

国道391号沿いから望む塘路湖

(名称不明)


湿原の中の立木に囀る。

サルポ展望台から望む塘路湖塘路住宅街


サルポ展望台は現在正規ルートが木道損壊につき使用不能。で、現在は迂回路を使っているのだが、実はその道は嘗てこの山林から木炭用の木材を切り出して運ぶための馬道だったらしい。
左が釧路湿原最大の池塘塘路湖」。右が「エオルト沼」その間をJR釧網線が走る。エオルト沼の向こうが塘路市街地だ。

釧網本線を行く


JR釧網線釧路駅に向かって走る1両編成の普通列車。曰く「観光シーズンになると1両しかない車両に観光客がすし詰めになるので地元民が乗れない」…あー、江差線でも同じような話を聞いたような。
ここは国道391号道道1060号の合流点。後でここを右折し、釧路湿原を突破する道道1060号を走破することになる。
はてさて、8:00ごろ宿に戻り、ダイニングで軽めの朝食を頂く。とはいえ自家製野菜のサラダと、近郊の牧場で作られたチーズがうまいうまい。で、ダイニングには宿泊客が集まって朝食を摂るわけだが(早朝散歩してきた俺は一番遅い)、最初はみんなだんまりだったが、結局俺が口火を切ってしまった。一緒だったのは関西からの若いカップル(結婚したて)と、道外から来られた老夫婦。もう一組宿泊客はいたのだが、早朝に出発してしまったようである。ぶっちゃけ前者は宿泊場所だけ決めてあとは寄るがまま(でも野付半島には行きたいらしい)で、後者は厚岸に知人がいるので寄りたいが、納沙布岬や阿寒湖にも行きたいと。うーむ…。まぁ、前者には中標津開陽台を(俺も夕方行くことになる)、後者には距離的に厳しいですよ、と伝えておいた。
お世話になったオーナーご夫妻に礼を述べ、奥様には新冠で購入した無添加クッキーを渡す。では、抜錨!

行程概略

今日は車での移動距離はあまりない。ならば…

  • 8:42 抜錨
  • 9:02 塘路二股
  • 9:23 二本松展望台
  • 10:15 コッタロ湿原展望台
  • 11:08 道の駅「摩周温泉
  • 12:24 900草原レストハウス
  • 13:52 津別峠展望施設
  • 14:31 和琴半島
  • 16:32 養老牛温泉「旅館藤や」チェックイン
  • 17:34 開陽台展望台

総走行距離199.8km。総歩行距離17.08km(スマホ万歩計)。多分この日が一番歩いた。

塘路二股

JR塘路駅の脇から「こんなトコ通れるの?」と言いたくなるようなクソ狭いダート、しかも踏切ありの悪路を突破した先にある、釧路川とアレキナイ川の合流点。

まだ陸路も無く、船による物流が盛んだったころの船着き場である。

この写真だと分かりにくいが、中央からヘアピンを描いて左奥に流れていくのが釧路川。ここに右から合流するのが塘路湖から流れてきたアレキナイ川である。左奥の護岸はその付近に釧網線があるから。

釧網線側に寄って撮る。右が合流するアレキナイ川。中央左が釧路川本流で、真左に流れていく。
なお、ここには水難事故の慰霊碑がある(写真には写らないように配慮してるが)。悪路ということもあり、ここに来るなら相応の覚悟を。

二本松展望台

はてさて、JR塘路駅に戻り、塘路市街地を抜けて国道391号に至り、前述の分岐で道道1080号に入る。踏切を越えた先は湿原の真っただ中を走るダートである。
さて、その途中、「二本松橋」を渡る手前にあるのが"二本松展望台"である。

ここは正式な展望台ではない。はげ山を上ったら釧路湿原の展望が開けた、という、地元でしか知られていない場所である。
ここの最大の特色は、数ある展望台の中でも、唯一南北方向(正確には南西方向)に縦断して釧路湿原を眺められる展望台であることだ。


とは言え、写真でその雄大さを表現するのは難しい。

展望台入口にいたので。

コッタロ湿原展望台

道道1080号のダートが終わる頃にある展望台。急な階段を登ることになるが、そこから見えるのは道道の反対側にある釧路湿原の最深部、湿原の原始の姿を残した光景、コッタロ湿原がある。

その広大な湿原の中に、白い影を見つけた。


丹頂だ。姿は小さいけど、結構お気に入りの写真だったりする。

道の駅「摩周温泉」・900草原

(後日記載)

津別峠展望台

屈斜路湖を望む外輪山の峠・展望台の一つ、津別峠。ただし他二つの美幌峠・藻琴山とは異なり、弟子屈と津別を結ぶ道道588号は対向不可(退避帯が所々ある)、ヘアピンだらけの急勾配が連続するなかなか難易度の高い場所である。ちなみに前回は津別峠が雲に隠れていたため断念している。今回は道の駅「摩周温泉」で雲がかかっていないことを確認し、いざ突破!

「相変わらず」という表現は多分に語弊があるのだが…でも、久しぶりに見るとやっぱり「でけぇ…」と思うのである。

津別峠から望む雄阿寒岳


阿寒湖畔に聳える雄阿寒岳。登山2立ては膝が無理だろうと思ってあきらめた山。来年こそは…

和琴半島

このまま弟子屈に戻って摩周湖に行っても良かったんだが、「摩周湖には何度も行ってるしなぁ…」と言うことで、津別峠から眺めて目に入ったのが屈斜路湖南岸にある陸繋島「和琴半島」。よし、そこへ行こう! と摩周湖をキャンセルして向かう。
陸繋島と言った通り、屈斜路カルデラの南にできた火山丘に土砂が貯まって地続きになった陸繋島である。要するに小さい火山なのだ。

屈斜路神社


まず、散策の前にここの神様に御挨拶並びに入山許可を。

オヤコツ地獄 @屈斜路湖 和琴半島北端


和琴半島北端。激しい溶岩・上記噴出はないものの高熱で表土は焼けただれ蒸気を立ち上らせている。この島は生きているのだ。

和琴半島から中島を望む。中島もカルデラ内の巨大な火山丘だ。

養老牛温泉→開陽台展望台

和琴半島から弟子屈市街に戻り、膝関節痛にサッポロドラックストアでフェイタスクリームを購入して塗る。明後日の知床トレッキングをキャンセルしようか考えていたくらい痛かったのに、あっという間に痛みが失せた。恐るべきフェルビナク
国道243号道道885号→道道150号→道道505号を走り(道の名前はころころ変わるが案内板があるため迷う子は無い。ただ、ものすごく広大なので慣れてないと不安だろうが…)、16:32には今日の宿泊地、養老牛温泉「旅館藤や」に到着。いったんチェックインを済ませ、開陽台展望台を目指すことに。ただし夕食が19:00までなので、それに間に合うように…

こちらが開陽台展望台。



夕暮れを撮ってみる…が、時間制限があることと、日没地点がご自慢の地平線ではなく、北側の山地に沈むのよね…

で、帰ってくる。…夕食やばい、超やばい。多分この旅の中で屈指の料理のうまさじゃないかね…!! 養老牛温泉、さすがなり…!
とはいえ、俺のお目当てはシマフクロウ。さて、張り込みますか…

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