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オオナムチ作戦: 改 day5


石見銀山の散策にはまずこの地図をダウンロードされるといい。(ああ、リンク切れだ!)
https://ginzan.city.ohda.lg.jp/1920.htmlginzan.city.ohda.lg.jp

石見銀山

ゆずりは」は銀山ゾーンの端にある。自家用車で来た場合、石見銀山公園駐車場を利用するか、満車であれば(たいていすぐ満車になるのだが)「石見銀山世界遺産センター」の駐車場(約300台駐車可能)に車を置いてシャトルバスで石見銀山に向かうことになる。「ゆずりは」を含め石見銀山地区の宿を利用する最大の利点は、その宿の駐車場を引き続き使用できることにある。

銀山ゾーン

石見銀山の坑道(間歩まぶと呼ぶ)で常設展示しているのは「龍源寺間歩」のみ。石見銀山公園から徒歩で行くとなると相応な坂道を45分ほどかけて登ることになる。それより楽なのは電動自転車を借りること。石見銀山公園から少し下ったところに「貸自転車 弥七」があるのでそこで電動自転車を借りる。
https://www.ginzan-wm.jp/spot/5618www.ginzan-wm.jp
余程の体力がない限り電動自転車を借りることを勧める。龍源寺間歩までの道はかなりの斜度である。
さらに「石見銀山公園観光案内所」でガイドを依頼する。
iwamiginzan-guide.jp
これは絶対必須。各地を旅行して思うのは、その土地を知り尽くしたガイドを頼んだ方が、楽しみは数倍になる。ここのガイド料金は500円(龍源寺間歩の入館料別)。ワンコインでこれができるなら御の字であると思う。
では、出発。

豊栄神社


「とよさかじんじゃ」と読む。毛利元就の木像がご神体として祀られていた。第二次長州戦争のとき、長州藩が同地を占領した際にこの神社を調べたところ、長州藩の祖である毛利元就の像が見つかって驚いたという逸話がある。

非公開の間歩


清水寺前休憩所



砕き石


家屋のそばに岩が。てっきり家屋の柱を支える基礎石かと思いきや、銀鉱石を叩き割る台座とのこと。

龍源寺間歩 入り口

枯れた"ヘビノネゴザ"


曰く、地下に銀鉱脈があることを教えてくれる。実はこのシダ、Ag+を含む重金属イオンを有する土壌だけに生息する変なシダなのだ、しかもこの地域では普通のシダは通年生息するが、"ヘビノネゴザ"は秋に枯死し春に繁茂するので区別ができるとのこと。

龍源寺間歩







黒ずんでいるのが酸化銀を含む(酸化銀は黒い)銀鉱床。何故掘らずに残っているかといえば、ここを掘ってしまうと落盤をおこし主坑道が閉塞する危険があるため。

ここから先は立ち入り禁止。昭和時代には見学できたそうだが、見ての通り人一人入るのがやっとな狭さなので、事故でけが人が出てからは、昭和に開削した坑道から出るよう一方通行にしたのである。

銀山ゾーン→大森市街地

銀山ゾーンを往復するだけで2時間は要する。電動自転車は返却し、徒歩で大森の街並み(「武家・町家ゾーン」「代官所ゾーン」)を散策することに。



西木屋酒店

旧河島家



大森区裁判所「街並み交流センター」

観世音寺から望む大森地区の街並み


西性寺と裏山の紅葉

石見銀山資料館

代官前ひろばの大銀杏

城上神社




石見銀山石見銀山世界遺産センター

実は今回のルートは"逆打ち"。まず「石見銀山世界遺産センター」で石見銀山の成り立ちを予習した後、シャトルバスで大森地区に向かい、石見銀山(大森地区)を探訪するのが王道。世界遺産の宿業なるかな、押し寄せる観光客やそのマイカーを圏外で収拾して、シャトルバスで世界遺産区域に送る、というのが基本戦略なのだが、その抜け道が「ゆずりは」を含め"大森地区の宿に宿泊しマイカーを宿の駐車場においておく"である。もちろんこういう手法が通じるのは、そもそも大森地区の宿泊収容人数が限られているからこそできる技なのであるが。だから今回の旅行ルートも後述する体験メニューが水・木曜しかできないことを念頭に、繁盛期をずらしたのだ。

石見銀山世界遺産センター

https://ginzan.city.ohda.lg.jp/ginzan.city.ohda.lg.jp
ここの「体験メニュー」に注目。
キーホルダーくらいの大きさの鋳物から今回の『御取納丁銀』のレプリカ作成まで体験できる。ただし基本的に水・木曜日のみ。事前問い合わせが必要。
今回は事前打ち合わせをしたうえで、「プレミアム丁銀づくり」に挑戦。

実物大プレミアム丁銀づくり体験


で、さすがに銀は流し込めない(本当に銀を流し込んで作ると1000万円くらいになる)のでスズとビスマスの合金を型に流し込む。Youtuberじゃないんでね、流し込む瞬間を撮影してくれる相棒なんていないんだよ。

誘拐金属を流し込み、背部の刻印の型を置く


丁銀に”上下"の方向性はない。上下を決めるのはこの背面の刻印。

背部の刻印を取り除く


「石見」の刻印ができましたね。

完成

石見銀山世界遺産センター→琴が浜


琴が浜→温泉津

琴が浜から今回の最終地点「温泉津」へ。申し訳ない、"おんせんつ”ではなく"ゆのつ"と読むのだな。

温泉津温泉市街地

龍御前神社


裏山に登ってはみたけれど、温泉津の市街地を望むにはたりない。


温泉津港


薬師湯

元湯


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