書かれなかった事は、無かった事じゃ。芽の出ぬ種子は、結局初めから無かったのじゃわい。
中島敦 『文字禍』
www.aozora.gr.jp
私はこれまで、この一節を「結果を成さねば、何もなさないとの同じ」と解釈してきたのだが、ここにきて、さてどうしたものかと悩んでいる。
文字に起こせば、それが全てという誤謬に陥る*1。而して、何も記さねば、確かに何も無かったのと同じ扱いをされるのだ。
*1:それを「呪」という
書かれなかった事は、無かった事じゃ。芽の出ぬ種子は、結局初めから無かったのじゃわい。
中島敦 『文字禍』
www.aozora.gr.jp
私はこれまで、この一節を「結果を成さねば、何もなさないとの同じ」と解釈してきたのだが、ここにきて、さてどうしたものかと悩んでいる。
文字に起こせば、それが全てという誤謬に陥る*1。而して、何も記さねば、確かに何も無かったのと同じ扱いをされるのだ。
*1:それを「呪」という