暫く見てませんでしたけど、今日は絶対見逃せないと思ってました。地下鉄サリン事件の救急医療チームの話でしたから。
…見てて背筋の“毛が太る”気がした。感動と恐怖。日野原重明院長(当時)の決断や医療チームの賢明さ、意識を取り戻した被害者のエピソードへの感動。膨大な人数の被害者を出したテロ行為と、原因毒物が分からない、自分も中毒症状を呈するかもしれない、恐怖。
しかし日野原先生の行動力もそうだが、発言にも心底驚かされる。「この病院は、災害や戦争が起きたときにも患者を収容できるように設計してある。」…戦争経験者でないと出てこないでしょうね、この台詞は。
非常事態というのは常に起り得るものだ、という認識が必要。大量の人員を投入しなければならない事態では、何が専門かなど関係無い。だからこそ最低限のスキルが必要なのだ。そして診断の手がかりとなるのは、高級な医療機器ではない(非常事態下では多くの場合機能し得ないから)。我々の五感である。その基盤は、日常の診療行為に他ならない!
なお、参考となる資料が見つかったのでリンクする。
- 聖路加国際病院報告「95年3月20日のサリン中毒に関する情報」: 「UMIN 404 Page not found」
- Nobuhiko.Nishimura. 「あの朝、地下鉄でサリンを写した」