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道の駅攻略戦グランドツアー ファイナル 道東制圧戦 Day4

斜里町到着。タイムスタンプ確保。本日はネット環境はおろか“色々”ない(藁)
では、旅行記をドゾー。

摩周温泉国道243号道道1040号→多和平展望台

今日は朝から曇天。流石に旅行中ずっと晴天というのも、虫が良すぎる話。でも、ただ1か所だけは、晴れてくれないかなぁ。
摩周温泉を出発し、国道243号で東へ。ただ単に小清水町経由で斜里に行くなら国道391号(+道道102号)の方が正解。でも、道の駅ではないが幾つか行きたい場所があったので、少し遠回り。藻琴山展望台は、泣く泣く切り捨て。
が、東走中に集中豪雨に遭う。…この調子で大丈夫かいな(汗)。と思ったら少し小降りに。寒冷前線を追い越してしまったらしい。標茶町に突入して程なく、道道1040号の案内とともに、目的地の案内板が登場。それに従って右折。数km進んだところでまた案内板があるので左折。道道を離れて丘陵を登ったところ、今日の第一目的地「多和平展望台」だ。

多和平展望台


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標茶町カントリーサインにもなっている多和平展望台。同町の誇る日本最大規模の牧場が、ここから見下ろせる。

多和平 I

多和平 II


この鳥肌の立つような広大さを実感するには、俺の写真では力不足。到達した者だけの快感だ。
下の「多和平 II」に写るのが牛舎。その周辺一帯はすべて牧草地帯。総面積2000ha以上は、伊達じゃない。
そしてその向こうの低く棚引く雲こそ、さっき追い越してきた寒冷前線。前線が近づいてくるのが分かるのはある種の脅威だ。…とか何とか言ってる間に雨が激しくなってきたぞ。急げ!

道道1040号→国道243号道道885号→道道150号→裏摩周展望台

来た道を一度引き返して国道243号に戻り、すぐに左折して道道885号をひた走る。ここはもう根釧台地の真っ只中、道がどこまでも直線だ。でも雷雨轟く豪雨。怖えぇ。
左手に小高い山2つが見える中標津町養老牛で道道は十字路になる*1。ここを左折して山間を走る。やがて登坂となり、ある程度高度をかせい清里峠に到達。すぐに左折する道路があって、これを更に登ってくところに、主目的が一つ、裏摩周展望台がある。
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が、事もあろうに展望台付近に雲が被っていて、当に「霧の摩周湖」状態。ほとんど何も見えず。ただ霧の奥で湖面のさざ波の音だけが、湖岸の崖を這い上がる強風の中に聞こえる。刹那の間に微かに漆黒の湖面が姿を見せるその光景は、背筋が寒くなる程だ…が、写真は撮れず。うがぁー。

道道150号→道道1115号→林道→神の子池

気を取り直して峠を下る。高度が下がったところで少し雲に切れ目が出てきた。そんなところで案内板に従って左折しダート道をひた走る。お目当てのその2、神の子池だ。

神の子池 I

神の子池 II


鬱蒼とした森の中に佇むコバルトブルーの湖面。実に美しい。
この池、流出河川はあっても流入河川がない。実は摩周湖の湖底から続く帯水層の中を走る伏流水が地上に顔を出したのがこの池。湖底からろ過された涌き水が滾々と湧き出している。このため水温は季節を問わず5℃前後に保たれ、この低水温のためバクテリアが繁殖できず、湖底に沈んだ木々がそのままの形で残っている、不思議な場所。
この蒼を、撮りたかった。
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道道1115号→町道→さくらの滝

神の子池からダートの林道を引き返して道道1115号に戻り、北上再開。次に目指すは「さくらの滝」。とるぱ北海道のweb pageから見つけた写真スポットだが、道程が非常に分かりにくい。清里町の緑駅を通過してしばし北上したところで、道道805号経由で国道391号に接続する町道との分岐*2がある。その分岐を右折(東側へ)し、橋を渡るとT字路に出て、案内の看板に従って狭い町道を南下する。途中細いダート道になり「ホントにこの道かいな?」と不安になりながら我慢して進む*3と、砂利の広場が広がる。そこが駐車場。そこから森の中を歩く事1分で「さくらの滝」到着。

さくらの滝


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「さくらの滝」の名称は、周囲の木々が桜だからではなく、初夏(6〜8月)にはサクラマスが滝登りをするから。
…ただ、ちと不愉快だったのが、釣り人がわんさかいたこと。避けて撮影したため滝が視野の下になったしまった。そもそもここは禁漁区だタワケ!

道道1115号→パパスランドさっつる→道道250号→道道940号→町道国道391号→国道244号→「はなやか(葉菜野花)小清水」

また来た道を戻り道道1115号をさらに北上。この頃からまた空には暗雲立ち込め、小雨が振り出した。そうこうしているうちに清里町札弦にある「パパスラントさっつる」に到着。北海道で101番目になる、最も新しい道の駅だ。
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が、道の駅の表示がどこにもない。それらしい雰囲気も無いので尋ねてみると、何と「道の駅と認定はされたが実際に道の駅として機能するのは11月から」とのこと。…まぁアレだ。スタンプはともかく*4カントリーサインマグネットも置いてないんじゃ道の駅とは呼べんな。
気を取り直して出発。ここ清里町はとるぱがたくさんあるのだが、だんだん大降りになってきたこの雨天ではどうしようもない。泣く泣く諦めて小清水原生花園に進路をとる。札弦から道道250号に乗り換えて北上し、途中の十字路から道道940号に乗り換えて小清水町中心地を目指す。…とはいえ市街地の通過を避けて小清水高校の裏の町道を北上する…と、あれ? この時期には珍しく彩りのある畑が。一枚。

小清水町の田園色彩


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この黄色の花は結局何だったろう?
国道391号・国道224号で更に北上し、再びオホーツク海に到達。オホーツク海に面する濤沸湖を形作る砂州の根元にある、原生花園の玄関口に道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」がある。

道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」


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ここも道の駅「しりうち」と同様、JR駅(JR北海道浜小清水駅)との合同施設。この駅からは土日にはDMV*5に乗って小清水原生花園を眺めながらの車窓旅行が楽しめる。…まぁ、今日は平日でしかも雨天だが。今日は人もまばらで寂しい限り。昼飯食う気も失せた。

国道244号→濤沸湖→国道244号→小清水原生花園インフォメーションセンター Hana→小清水原生花園→JR原生花園

砂州の真ん中を線路と伴奏する国道244号を西へ。途中、濤沸湖を眺める展望台らしき場所と駐車場かせあったので止めてみる。

濤沸湖


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とはいえ季節はもう秋。蛛の巣かかる木造展望台の上から望むは荒地の向こうに僅かに見える湖のみ。そしてこの曇天。今回の旅でメランコリズムが頂点に達した場所。まぁ一応、ここもラムサール条約指定地なんだけどなぁ。
気を取り直して再び国道を西へ。程なく原生花園の入り口「小清水原生花園インフォメーションセンター Hana」に到着。
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…とはいえここの施設も大半が北海道に有りがちな土産物屋。端っこに小規模だが小奇麗な情報センターがある。写真掲示とともに原生花園の開花状況を記載した手作りマップを取得(¥10なり!)。小雨のなか原生花園散策に出かける。
とはいえ時期が時期なので、ガイドブックの写真のような花畑とは程遠い状況。でも眼を凝らせば、やっぱり健気に花は咲いてるものだ。

キタノコギリソウ

(名称不明)

ハマナスの実

(名称不明)

ハマニガナ

エゾノコリンゴ


この小清水原生花園には、5月1日から10月30日までの期間のみ運営されるJR北海道の臨時駅「原生花園駅」がある。

JR原生花園


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ここで記念切符(兼原生花園来訪証明)をGet。ここでは車掌の衣装を着て記念撮影もできる。勿論、しなかったが。

国道244号→道道102号→藻琴湖

原生花園を辞して国道244号をさらに西へ。濤沸湖の西にあるもう一つの湖「藻琴湖」を目指す。ここは当初の計画にはなかった場所。ただ曇天のため清里町での撮影寄り道が全くなかったので時間が浮いてしまったので追加してみた。このため事前下調べ無しで突入。展望公園ぐらいあるだろ、という楽観主義で来てみた。
…まぁ、結果は大敗。何も無かった訳だが。

藻琴湖


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まぁ何も無いなら無いなりに、静けさの支配する湖面を飛び立つ鳥。悪くはない。

道道102号→国道244号→町道→JR止別駅

国道に引き返して今度は国道を逆走、再び濤沸湖の東へ。道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」を過ぎたところ*6で国道を離脱し、鉄道と伴走する町道オホーツク海沿いに東へ。目指すはJR止別駅。

JR止別駅


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木造の無人駅。用があるのは駅そのものより、この駅内にある「ラーメンきっさ えきばしゃ」の「ツーラーメン」

ツーラーメン

名前の由来は、具が白髪ネギと刻みチャーシューという「2」種類のツーと、「通」好みのツーなんだとか。

塩味だが旨みの効いたさっぱり風味のラーメン。美味い。

道道250号→国道244号→道道802号→道道92号→道の駅「しゃり」

止別駅から真っ直ぐ南に伸びる道道250号から国道244号に接続、左折して一路斜里町へ。まずは道の駅「しゃり」に向かいスタンプ・切符取得と観光情報集めだ。
道の駅「しゃり」は市街地ど真ん中、JR知床斜里駅の近くにある。

道の駅「しゃり」


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つい最近出来た道の駅なので綺麗。ネットブースもある。ただ道の駅そのものに売店は無いので、お土産は隣の海鮮工房へどうぞ。

道道92号→道道802号→国道334号町道→いずみの里来運公園

ここに来ても曇天は相変わらず。斜里岳は拝めず。北側のとるぱに行っても意味はなし。ただ、時間があるので斜里町の南側にあるいずみの里来運公園に行ってみることにした。
道の駅に来た道道を引き返し、国道244号を越えて国道334号で更に南下し、ホクレン中斜里製糖工場の脇から町道をさらに南下、斜里岳山麓の森の中へ。案内板に従って進んだところでいずみの里来運公園に到着。

いずみの里来運公園


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ここからは涌き水が湧出しており、御丁寧に飲み台まで設置されている。来運とは地名であるが、「運が来る」との願掛けで結構な人がここの水を飲んでいくらしい。
湧水地の奥には水神を祀る神社が。御参りして水を少々頂く。幸福は要らんが事を上手く運ぶには運が必要なんでな。

町道道道827号→ローソン「銀のエンゼル」撮影跡→国道334号町道→知床博物館

来た道を取って返し、道道827号を西へ。映画「銀のエンゼル」のロケ地になったローソンへ。
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…閉店してました(藁)。後で調べたら「wikipedia: 銀のエンゼル (映画)」にも載ってたわ。
まぁともかく、国道334号斜里町へ帰還。まだ時間があったので、知床博物館に寄ってみた。
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知床の動物の剥製、鯨の骨格標本、斜里アイヌの伝承、斜里町開拓の歴史、と自然史・博物学に興味があればかなり楽しめる。
博物館の裏手は公園になっており、一区画が負傷により保護された動物の保護飼育施設となっている。

保護中のオジロワシ

保護中のオオワシ


傷を癒して、またあの大空へ。テーマソングは「鳥の歌」でお願いします(藁)

町道道道769号→町道→斜里温泉

さて、今日の宿泊地「斜里温泉」へ。温泉に浸かってゆっくり休みますか。

…んー、何かなこの手作り部屋は? 部屋寒いし…申し訳ないが、もう来ないわ。
夜闇に鳴り響く豪雨と海風。なんだが随分な一日だったな、今日は。

今日の撮影ポイント


大きな地図で見る

*1:map:x144.7202y43.5433

*2:map:x144.5099y43.7437

*3:途中、ダートになる直前に廃棄物処分場へ続く舗装道路が分岐するものだからそちらの方に走りたくなる。

*4:道の駅「パパスラントさっつる」がスタンプラリーに参加するは2008年度から。

*5:デュアル・モード・ビーグル。JR北海道が開発した線路・道路の両方を走行できる車両。浜小清水駅から藻琴駅まで試験的な営業運転を行っている。乗車は要予約。詳細はJR北海道Webpageで。

*6:map:x144.4556y43.9305

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