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Operation Peridot extended day6 「雨にぬれても」

前日談はこちら。
terra-khan.hatenablog.jp
この旅で、この日だけ雨だった。でも、それでしょげる俺ではないのだ。

湯宿だいいち→標津羊羹本舗→開陽台展望台

昨日までの夕景とは打って変わって、本日は雨模様。まぁ、雨なら雨でやることはある。

標津羊羹を買いに行こう

当初は前日に帯広の六花亭本社に行ってお土産を買うつもりだったのだが、六花亭の店舗など、道内に多数ある訳で。なので棄却したという経緯がある。ならばどうするか考えた結果、「標津羊羹にしよう」そう思ったのである。

標津羊羹本舗


で、向かった結果、なんかスマホのカーナビがUターンを指示してくる。「???」と混乱しながら行った結果は…こりゃ分からん。それこそ六花亭本店とまではいかないが、それなりにごっつい建物を想像して行ったのだが、道から少し奥まった、しかも防風林の陰にある町工場みたいな建物だった。しかもショーケースもなく、屋台みたいな感じで販売している。さらに、Google Mapでは9:00営業開始になっているが、実際は9:30から。"迷った挙句に"9:20に到着して、インターフォンを鳴らしたところ、快く応対してくれたので良かったものの…。
さらにGoogleで検索して出てくる"店舗っぽい画像"は、中標津町の標津羊羹本舗ではない!! 標津町の「長谷川菓子舗」である。

多分ここでも標津羊羹は売ってるんだろうが…

開陽台展望台

雨天ではあったが、昨日の一件で根釧台地の写真が撮れなかったのがどうにも癪だったので、ダメもとで開陽台展望台に行ってみた。
何故か到着してしばしの間、雨が止む奇跡に恵まれたものの、雲が低くて地平線まで望むのは叶わず。





開陽台展望台→道の駅「おだいとう」

当初の予定は野付半島に行くのであったが、この天気では行ったところで雨中行軍訓練にしかならぬ。しかも野付半島は一度好天時に行っている。
だので、まず道の駅を攻略することを優先した。

道の駅「おだいとう」




展望台から野付湾や根室水道、国後島方向を望んではみたが、何も見えませんでした。
この道の駅の2階・3階では北方領土問題に関する展示がされている。北方領土返還運動のための署名に記銘してきた。
この道の駅では「べっかいの牛乳屋さん」の三角パックの牛乳や、アイスの購入はできるが、「べつかい乳業興社」のギフトセットの発送はできない。野付半島のビジターセンターではできたのにな。牛乳を飲んで、北へ。

野付漁業協同組合 直売店 「海紋」


道の駅「おだいとう」から数キロ北にある尾岱沼漁港にある直営店「海紋」
jf-maruno.com
向かいには野付湾のクルージングができる「別海町観光船」の事務所があるが、こんな荒天ではどうにもならない。
www.aurens.or.jp
「北海シマエビ」を購入、発送してもらうことにした。

さて、雨天時の代替案の場所に行こう。「標津サーモン科学館」「羅臼町郷土資料館」。

「海紋」→標津サーモン科学館

単純に国道244号を北上。標津市街地の中で左折し、道道863号を少し内陸に走ったところに「標津サーモン科学館」がある。

標津サーモン科学館


s-salmon.com
入館料大人650円ナリ(小中学生200円)。

先に言ってしまうと


海水大水槽


魚道水槽


水槽というよりは、標津川と、科学館横の孵化場をつなぐ水路の側面である。この時期はシロザケの稚魚が泳いでいるが、時期が合えば遡上や産卵も見られるらしい

中水槽エリアをぬけたところにある

イトウの水槽


幻の魚と呼ばれるイトウが水槽で泳いでいる!

ここから先のエリアは、エサを購入すればエサやりもできる。
反時計回りにらせん状に分布する水槽を見ていく。

ウグイ

ニッコウイワナ

で、階段を登り切った先にあるのが

チョウザメ



エサをくれるものだと思って水面から顔を出している。指を突っ込むと「パクッ」とされるらしいが、赤ちゃんに指を吸われる程度とのこと(上の写真で赤ちゃんの写真があるのは、その説明)。なお、指を突っ込んでみたが、惜しかった。

イトウの水槽


上から見たところ。

イトウの稚魚


このほかにもサケ科の魚の稚魚の水槽が並ぶ。

標津函館図屏風



18世紀ごろの江戸時代後期、南下するロシア人に対抗するための蝦夷地(北海道)の防衛のため、標津は会津藩が担当していた。そのころの漁労の様子を藩主に伝えるため、この二隻一双の屏風が描かれたと推測されている。ちなみにこれはレプリカで、実物は新潟市の寺院が所有しているとのこと。

展望室から根室水道を望む


塔の展望台からは、当たり前だが雨模様しか見えぬ。晴れていれば国後島まで見えるそうだ。

標津サーモン科学館→羅臼町郷土資料館

標津サーモン科学館を後にし、国道244号に戻る。そのT字路の南角にある「郷土料理 武田」の丼を食べてみたかったが、閉店間際だったため諦める。今度このあたりに来る時には、標津町で宿をとって、この店の夜の部で食事をとってみたいものだ。
とまれ、国道244号をさらに北上する。途中で335号に入り、根室水道にそってさらに北上。羅臼町に入って程なくしたところにあるのが「羅臼町郷土資料館」。

羅臼町郷土資料館


見ての通り、廃校になった植別小中学校の校舎を利用している。

縄文文化・擦文文化・オホーツク文化の出土品



ヒカリゴケ 生体展示

ヒカリゴケに関してはこちらを参照されたい。
ja.wikipedia.org
羅臼町のマッカウス洞窟に自生しており、遥か昔に羅臼町に来た時には見られたのだが、数年前に両親と来た(父が見てみたいと希望した)ときには、洞窟が崩落の危険があるため閉鎖されてしまっていた。なので、ヒカリゴケを見るには、マッカウス洞窟から採取して繁殖させているここに来るしかないのである。
Wikipediaの記載にあるように、ヒカリゴケは自身ではホタルやツキヨダケのような生体発光をしている訳ではない。レンズ状細胞というのがわずかな光を反射するので光ってみえるのである。

ただ、配偶体はレンズ状細胞をもっていないので、光らない。

また、反射しているだけなので、光の当てる方向によって光って見えたり、光らなかったりする。この写真では奥のコケは光って見えるが、手前では光っていないように見える(コケはいる)。

羅臼町郷土資料館→道の駅「しれとこ・らうす」

国道335号をさらに北上し、15:00前に、道の駅「しれとこ・らうす」に到着。

道の駅「しれとこ・らうす」


昔ここで「馬鹿定食」(馬=海馬=トド肉・鹿肉の焼肉定食)を食べたことがある。流石に15:00近くで定食を食べる気にはならなかったが、昼食を摂っていないので「ホッケフライバーガー」を食べようか散々迷ったが、夕飯が食えなくなりそうなので止めた。
ここでの俺の一押しは「羅臼昆布スープの素」。マグカップに十倍希釈したスープを入れてレンチンすれば、即席の昆布スープができる。なお、俺の好みはお粥にこの昆布スープをかけて食べること。他にも、"時知らず"の切り身やメフン、キンメダイの開きなど、随分購入してしまった。
ただ…幻の"ブドウエビ"にも食指が動いたが、流石に止めた。約12尾ほど1パックで約2万円なので。なお、羅臼の"ブドウエビ"は、正式な和名ヒゴロモエビで、和名「ブドウエビ」とは別種。…のはずだったのだが、さらに羅臼産のヒゴロモエビは新種であることが判明し「ラウスブドウエビ」ということになった。実にややこしい話だが、生物の命名には、往々にしてこういうことがある。ボタンエビよりなお甘く美味だが、成長は遅いわ個体数は少ないわで、激レア扱いになっている。某寿司屋で握りを食べたことがあるが、1貫4000円であった。

道の駅「しれとこ・らうす」→知床峠斜里町ウトロ→世界遺産の宿 しれとこ村

さて、羅臼町市街地から、通称「知床横断道路」に突入。ただ、これまで見てきたように曇天。程なく霧というか、雲の中に突っ込むことに。知床横断道路の羅臼側は急勾配やヘアピンカーブが連続する。見通しの効かない状況でそんな道路を走るのは、肝が潰れる。乗っている車はオートマだが、意図的に2速に入れて、何とか登り切った…ら、あれ?

知床峠羅臼岳



知床横断道路の最高点、知床峠五里霧中なのかと思ったら、羅臼岳が雲を纏った姿が見えるではないか!
北(斜里)側から吹く風が羅臼岳を乗り越える際に雲ができて流れていく。傾いた日の光を浴びて刻一刻と変わる姿は実に美しい…のだが、流石に宿の食事に時間と、その後のイベントの時間が迫っているので出発する。その少し前、同じく羅臼岳を撮影していた、本州から来た人と
羅臼岳を拝めるとは思ってなかったですね」「羅臼側から来たんですか? あっちめっちゃ曇ってますもんねー」
「明日は知床五湖行くんですよ」「俺も明日知床五湖行きます。その後観光船乗るんですよ。でもあの一件があるので怖いですよね」
「俺は『ゴジラ岩観光』さんは信用して使ってますよ、船長は元漁師さんらしいので」「安いところ選んだんですが…あ、そんな名前だったかも。あしたまた会うかも」
「ご縁があれば、また会いましょう」
こんな会話を交わしたり。旅は、こういうのでいいんだよ。

世界遺産の宿 しれとこ村

知床峠を下る。羅臼側ほどではないが、急勾配・急カーブが続くのでエンジンブレーキを使って下りないとフットブレーキが焼け付く。無事坂をおりて、セブンイレブンのある十字路を山側に登るのだが、なんと道路工事でウトロ温泉に向かうには通行止め…だったのだが、今回の宿「しれとこ村」には、全く関係はなく。迂回路と称された道を登っていけば到着する。
www.shiretoko-mura.jp
先の会話の一件とは無関係ではなく、webで検索すると真偽不明の情報もあるのだが、困ったことにコスパは悪くなく、ある程度の食事の質も確保されており、入浴設備も良いというのだから、捨て置けないのである。ホントの事言うと、一番に泊まりたかったのは「酋長の家」ではあるが、客室と入浴設備はしれとこ村の方が上だ(新館に関して言えば)。


知床ネイチャーオフィス 「夜の動物ウォッチング」

www.sno.co.jp
知床に来たらすべきこと。「知床ネイチャーオフィス」さんには、来るたびに世話になっている。さて、今回は、養老牛温泉で撮影が敵わなかったフクロウを撮影できるか?

まぁ、結論から言うと、キツネばかりだったわけだが。



いやはや、なかなかお目当ての動物には、お目にかかれないものだ。

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