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業務と自己研鑽の狭間

酷いものを見た。


患者さんの採血させて、それが練習だから自己研鑽だと言いやる。
失礼だよ! 患者さんにも!! 研修医にも!!

前置き

医療従事者ではない方に説明すると。「自己研鑽」とは要は医療業務の向上のために勉強・研修するのは「自分の意志でやっている」ので「業務ではない」=「業務じゃないんだから、その時間に相当する給料は払わねぇよ」という、給与を払いたくない雇用者側のマジックワードなのだ。問題は、この「業務」と「自己研鑽」の境界が、一応ガイドラインが提示されているものの、かなり恣意的に使われているというのが実情だ。…というか、その実例がコレ。

シンプルな定義の宣言

一応俺もこの施設の科長ではあるし、臨床研修委員会の一委員でもある。だからこそ宣言する。

  • 事前に知識を得ることや、シミュレーターでの模擬実践などは「自己研鑽」だ。え? お前さん、学生時代に試験の前後で予習・復習って、やらなんだか?
  • 患者さんに直接かかわる全ては「業務」として扱い、その就業時間に応じた給与が支払わねばならない。患者さんで"練習"するな! え? 生身の人間で採血・ルート取りの練習がしたいなら、俺の腕でやれ! (実際、見学に来た"医学生"にはさせている。場合によっては動脈ガス採血もさせている。俺の橈骨動脈で。)

大事な事は2回言うぞ。
患者さんに直接かかわる全ては「業務」だ!

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